恋愛上等!~不良な彼氏~




「教室!教室に戻らないとッ!」


秋哉は必死に奏斗に訴えるも、奏斗は離しそうにない。


仕方なく私が行くと、パッと手を離した。




「あ、ありがと…小夏ちゃん…」



息を整えながら、私にお礼を言うと律に目を向けた。


律は「分かった」と言って私と奏斗を見た。



何、このアイコンタクト。妙にムカつく。




「今さ、クラスで決め物やってんだよ」



律はどうやら秋哉の代わりに話すらしい。



あーそういえば、今日の5時限目は何か決めるとかなんか言ってたっけ。


「それで、文化祭の出し物決めててさ」



律が言うには、5時限目、担任の近藤が来て文化祭について話をしようとしたんだって。


でもその時、私がいないことに気付いたらしい。


秋哉と由奈はお互い目を合わせ、保健室にいると嘘をつこうとしたのに…


まだ根に持っていた律が私を呼んでくると言って教室を飛び出してきたんだと。


その後を追って秋哉も来たというわけ。








って、










「文化祭ッ!?」




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