「俺のおかげじゃん!」



昼休み、私はパンを持って由奈と一緒に屋上に来た。



でもそこには先約がいたようで…



「だから、奏斗と小夏が付き合えたのは俺のおかげなの。つまり俺は二人のキューピットな訳よ!」




そう熱く語る律とそれを真剣に聞く秋哉。



そして…




「ッて、奏斗も寝てないで聞けよ!俺の栄光を!誰のおかげで付き合えたと思ってんだ!」



壁に寄りかかって寝ている奏斗…



あッ!


えーっと、私の…




彼氏ですッ!キャッ☆




「あー!小夏いたの?だったら奏斗に説明してよ。俺の栄光!」



……




私は律を無視し、三人から少し離れた所に由奈と座った。



「シカトすんなァ!」



律がなんか吠えてる。


シカト祭り開催でーす。



「…ッ!俺のおかげなのに…!」




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