「これ、どうした?」
「へ?」


リュウの視線の先にはアザができていた。

「もしかして話題のDVとか?」

深刻な表情に、思わず吹き出しそうになったけど、どうにか押し留めた。


「違うよ~。
多分この前、バイクでコケたときにハンドルが当たったんだと思う」

「他は怪我してねぇよな?」

バカにされるかと思ったのに。
心配してくれたのかな。


「うん、大丈夫だよ」