だけど、想像していたのとは全く違う言葉が降ってきた。 「お前、なんでそれを早く言わねぇんだよ…」 怒りを絞り出すような声で。 「……え?」 「アイツ…殴っときゃよかった」 ハンドルを握る右手に、力がこもっていくのが分かる。 なんで…? 「でもあたし、自業自得だよ? 自分でついて行って――」 「確かにお前が悪い」 キッパリ言いきられて、怯むあたし。 「でも無理矢理は最低だろ」