「ごちそうさま」

「っ、はぁ…、はぁ…」


放された時には、私の息はもう絶え絶えで、酸素を供給するのに必死だった。
祐太は、何事もなかったように微笑んでいる。

この違いは、どこから生まれるんだろうか?
男女の体力の差?


そんなことを考えていると、祐太が天使の微笑みを浮かべて、とんでもないことを言い出す。


「もう一粒、まりあちゃんの口移しで食べた――」

「自分ひとりで食べてください!」






来年は、クッキーとか、とにかく口移しできなさそうなものにしなきゃ。

毎年これじゃ寿命が縮まる!




…と、本気で考えた一日、だったとさ。















2009.02.14