学校から出て来て20分くらい歩き
たどり着いたのは普通の住宅。
そのまま中に入ると思ったら
玄関の前でいきなり佐野が足を止めたの。
「あのな…」
「ん?」
「最後に聞くんだけど」
「うん」
「親、いねぇかも知れないんだけど,いや誰もいねぇかも知らないんだけど」
「うん」
「本当大丈夫なのか?」
もー佐野ってばさっきからずっと同じこと聞いてくるんだけど、
まじわけわかんないっつーの。
ななのお調べに佐野のママパパは関係ないっつーのよ。
「大丈夫だってば!」
もじもじする佐野にいらついて
ガンガン怒鳴ってあげたら
佐野が軽くため息をついて
一度首を軽く傾けると鍵で玄関を開ける。
ほんと
何をそんなにためらってるのか。
どうせ入るなら早くした方がよくない?

