「ななー!早くご飯食べなさーい!」
パニックのパニックの大パニックの中を泳いでたななの耳に
ななを呼ぶママの声が聞こえる。
その声を聞いて反射的にその雑誌をベッドの下に蹴っ飛ばしたななは
今行くよぉ
と返事をして1階の台所に向かったよ。
階段から下り切って台所に向かったら
皿をテーブルに置いてるママと
先に座ってご飯食べてる歩の後姿が見える。
ななはテーブルから椅子を引き出して
歩の隣に座った。
そしてチラっと振り向いて歩を見つめる。
うちの弟があんなもん部屋に置いといてるなんて…。
ねぇ、マジ信じたくないよ。
てかあんなん読んでてよくもママの前で顔を出せるんだねぇ。
この面の厚いやつ。
「に見てんだよ」
気が立った声で歩がななに言う。
「フン、別に」
と言い返して
憎たらしいその顔から視線を移し箸を持ち上げた。

