幼なじみの執事



「葵衣ちゃんは、彼氏いないの?」



「……いないよ?」




「けど、好きな人はいる……か」



「えっ?!」




「表情に出てる」




思わず慌てて、顔を背けた。




「いいんじゃない?18歳なんだし好きな人ぐらいいても、全然おかしくないでしょ?
でもこうやって僕の誘いにのってくれるってことは、少しは期待してもいいんだよね」




「春日部さん……」




すると突然、春日部さんは髪をクシャクシャっとかき回した。




「あぁ〜僕、急ぎすぎだよね?困らせてゴメン。また呆れずに会ってくれる?」



「うん…」




大人のような余裕を見せたかと思えば、子供のような一面を見せる人。


それに遠回しだけど、好きだって言われてるようなもの……



きっとこのまま春日部さんの胸に飛び込めば、幸せだと思う。


嫌いじゃない……むしろ好きだと思うよ。




だけど、どうしても引っ掛かるものが邪魔をする……


自分の本当の気持ちが、自分で分からなくなってる。


答えが出なくて、胸の奥がモヤモヤするの……