あたし…絢斗が好きなんだ。
さっきの嫉妬も、執事としての態度にイラつくのも…
絢斗を好きだからなんだ。
認めてしまうのが怖くて、心の奥底に無意識に閉じ込めてた想い。
「葵衣?あたし応援するからね」
「朱里……」
顔がぐちゃぐちゃになってるのが分かるほど、あたしの目から次から次へと涙が零れ落ちていた。
「あかりぃ〜」
「もぉ、分かった分かった!泣かないの!!」
苦笑いしながらハンカチで涙を拭いてくれてた朱里に、ギュッと抱きついた。
「ありがと」
ホントにありがと、朱里。
認めると少しだけ気持ちが楽になった。
けれど絢斗とあたしの関係が変わることはないんだね……
これからあたし、どうしたらいいのかな…?