「絢斗を忘れなくちゃって頭では分かってんのに…… そう思えば思うほど…どんどん好きになって…」 最近抱えてた想いを、口に出したらだいぶ楽になった。 「葵衣さ……もしかしたらオマエが一番、その事にとらわれてんじゃね?」 仁が言った“その事”は 坂城グループってことだよね…… 「けど、絢斗は彼女だっているし…」