「春日部さん、大丈夫?」 「あぁ…」 あたしはしゃがみ込んだまま上を向いて、絢斗を睨み付けた。 「何するのよ?!理由を言って」 あたしから視線を逸らした絢斗は、唇をギュッと噛みしめた。 そして何も言わずに、家の方へと歩き出した。 「待ってよ!逃げるの?」 あたしの言葉を無視して、そのまま行ってしまった。