「なんせ、俺が選んだからね」

「……選んだ?」

「そう。残れるのはたった一人だけ。菜月はそれになる資格がある」




 そう言って、黒田太陽は私の額に唇をあてた。




「ちょ、ちょっと!」

「もし菜月が望むなら、今から太陽を食っても構わない」