秘密な花嫁~旦那様は先生!?~特別編

「あのね、りょー君いる?」


「いるわよ。呼んでくるね」


「ありがとう」


それから、りょー君が玄関まで来てくれた。


「みーちゃん、どうしたの?」


「あのね、今日バレンタインだから」


「バレンタイン?」


「女の子がね、好きな男の子にチョコをあげるんだって」


「そうなの?」


「それでね、りょー君にあげようと思って」


私は、おずおずとクッキーの袋を差し出した。


「これ、僕にくれるの?」


「うん」


「それって、僕のこと好きってこと?」


「うん」