「あー…、こっちもイメージ崩しちまうけど、俺は男だぞ。」 もう弁解は明らかに無理だろうと開きなおってそう言うと、やっぱり水無月は石化していた。 「そ…ですか。き、ききき奇遇ですね!」 「事務所のバカ社長が勝手に親と契約してこんなことやらされるんだよ。 俺の趣味じゃないからな?誤解すんなよ?」 一応言っておく。 「私も、社長に騙されて。」 「んぁ?」 「だから私も無理やりで、男の格好も趣味じゃないです。」 「あぁ。」 そして水無月も俺と同じで趣味でやっているわけではないらしい。