ある朝。
恭子は体が気だるくて起きた。
…やばいな…。
引き出しの中から取り出したのは、体温計。
恭子は脇に挟むと、機械音が鳴るまで待った。
ピピッ
音が鳴り見ると38度7分と表示されている。
その数字を見ただけで、悪寒が体を震え出す。



こういう時、職場が病院でよかったと思う。
ポトンと落ちる点滴の液を眺めていた。
先生が診察した結果、どうやら扁桃腺が腫れて高い熱が出るみたいだ。
早く治ればいいな…