「わかりましたー警察に届けときますんでーありがとうございますー。」


「は…はぁ」




案外あっさりと終わった。



ただ話聞かれたでけだったし・・・






それより…




「あ、あのっ!!」




「…ん?何?」




前を歩いていた男の子を呼び止める。


顔立ちがよくて、髪の毛が真っ茶色で、背は低めで……


とにかくカッコイイ…




じゃなくて!


「さっきは…ありがと…」


「あぁ…」


そう、痴漢から私を救ってくれた…


つまり王子様!!


「あの…えと…」


「早くしないと遅刻するよ?」


「・・・ほんとだ!」


時計は8時30分をさしていた。

「えっと…ありがとうございました!」



私は男の子に一礼すると近くに止まっていた電車に乗った。