みるくてぃ 〜ミルクと紅茶〜


待ち合わせの場所に戻り、みるくてぃを飲んでいたら、鞄の中の携帯が光っているのに気がついた。





携帯の外窓の画面には、『良輔』と表示されていた。




「もしもし?」





「あ、美空ちゃん?あの今駅についたんだけど、ついちゃってるかなぁ?」





ふと時計をみると、ちょうど待ち合わせした時間ぴったりだった。





「うん。ついてるよ。」





「ごめんね。じゃ急ぐね。」





慌てた声でそう言うと良輔は電話を切った。





あたしは携帯をたたみ、ポケットにしまうと、みるくてぃを一口飲んで開けっぱなしだった鞄にしまった。




その時だった。





「今の彼氏からの電話?」




後ろから男の人の声がした。