「良輔?」 良輔は隣にいた男を不思議そうにじろじろと見ていた。 「あ、えっと、この人はただあたしの定期拾ってくれただけの人だから!」 あたしがそう言うと良輔は納得した顔を作って 「そっか!」 と言った。 しばらくの間、気まずい空気が流れてた。