翌日。
キーヤが乗るはずだった天馬は、
他のものが乗り、
キーヤには、魔王さまから直々に封書が手渡された。
「キーヤ、おまえがこれをあの街を治める人間の代表に読ませろ」
「お、俺、いや、自分がっ?」
魔王さまの後ろでニヤニヤしているシルキス。
「どうした?人間が怖いのか?」
挑発して言う。
「馬鹿を言うなっ、人間の相手は慣れたものだ」
「うむ、期待しているぞ。シルキスの話によると、おまえは仲間内でもっとも人間にとけこむのが上手いエルフらしいからな」
キーヤを見る、魔王さまの信じきった目。
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