魔王さま100分の2


「というわけでキーヤ、おまえにも働いてもらうぞ」

「言われなくても、夜明けと同時に新しい情報を取りに飛んでやる」

「それだけじゃない、もっと重要で華のある仕事だ」

キーヤは、シルキスが敬語を使わない数少ない相手。

シルキスは、そのキーヤに遠慮のない勇者の笑みをふりかける。

「……なんだ?」

負けないぞっ、と威勢をはるキーヤ。

「明日になれば分かる」

シルキスは意味ありげに言った。