「というわけでキーヤ、おまえにも働いてもらうぞ」 「言われなくても、夜明けと同時に新しい情報を取りに飛んでやる」 「それだけじゃない、もっと重要で華のある仕事だ」 キーヤは、シルキスが敬語を使わない数少ない相手。 シルキスは、そのキーヤに遠慮のない勇者の笑みをふりかける。 「……なんだ?」 負けないぞっ、と威勢をはるキーヤ。 「明日になれば分かる」 シルキスは意味ありげに言った。