「アイオネは、ちゃんといつものってくれるから好きだよ」 「のらないと、あからさまに拗ねるからです」 言いながら、アイオネは魔王さまが本当に転ばないように気をつける。 魔王さまは、ふざけながらアイオネに身体を預けきっている。 「確認しますが、こういう遊びをこれまでの担当者にも?」 「アイオネだけだよ、嬉しい?」 「ほっとしたのが一割、なんで私だけと思うのが九割です」