「はははっ、怒るなら私の隣に来てから」 ハシゴの上で、人影は自分の隣を手でぱんぱんと叩く。 「言われなくてもそうします」 アイオネは残りのハシゴを一跳びで上りきった。 ハシゴのてっぺんで並ぶと、とびきりの笑顔で迎えられる。 「早かったね、アイオネ。今日も元気そう」 「おかげさまで、休みの7日間は風邪もひけませんでした」 「勇者は丈夫だね」 夏の太陽に負けない、快活な笑み。 ハシゴの上でアイオネを待っていたのは、 この島に幽閉されている魔王さま。