「そこで土の山を作ってください。二人でひとつの山でいいです」
「山の大きさは?」
「大きいほうがいい?」
「そうですね」
「よしっ」
「やるぞー」
屈んで、地面にスコップを突き立てる魔王さま達。
「見上げるような山を作ってやろう」
「えいえいえいっ」
しばし、山を作ること自体が楽しいので頑張る。
が、これもそうもたず飽きた。
というか、疲れた。
「むー、シルキスー、ここの土は固すぎるぞ。もっと柔らかい畑のような土はないのかー?」
「アイオネー、手伝ってー」
音を上げる。
その間にも、シルキス達はかなり作業を進ませていた。
遠くなったところから魔王さま達が作った山を見たシルキス。
「はい、それくらいでいいですよ」
膝の真ん中ぐらいになった山に合格を出した。
「では、山の先に何か棒を立ててください」


