魔王さま100分の2


「そこで土の山を作ってください。二人でひとつの山でいいです」

「山の大きさは?」
「大きいほうがいい?」

「そうですね」

「よしっ」
「やるぞー」

屈んで、地面にスコップを突き立てる魔王さま達。

「見上げるような山を作ってやろう」
「えいえいえいっ」

しばし、山を作ること自体が楽しいので頑張る。

が、これもそうもたず飽きた。
というか、疲れた。

「むー、シルキスー、ここの土は固すぎるぞ。もっと柔らかい畑のような土はないのかー?」

「アイオネー、手伝ってー」

音を上げる。

その間にも、シルキス達はかなり作業を進ませていた。

遠くなったところから魔王さま達が作った山を見たシルキス。

「はい、それくらいでいいですよ」

膝の真ん中ぐらいになった山に合格を出した。

「では、山の先に何か棒を立ててください」