次の日。
続いて快晴。

朝方の白く若い太陽が、
今日も昇った魔王さまの島

壁の外で、数本の樹木が連続して倒れて轟音を響かせた。

ずどーん。
どーん。
どーん。

「おおっ」

その音に、壁の中でおそろいの夏帽子をかぶって目を輝かせる魔王さま達。

「壁越しでも、音はけっこう聞こえるものですね」

魔王さま達とは違うことに関心を持つシルキスの前で、鉄門が外から開き、

アイオネが、自分で切り倒したばかりの丸木を引きずって入ってくる。

「はい、あと3本あるから持っていって」

軽く枝払いを済ませただけの樹の先を渡されたシルキス。

アイオネが手を離すと、ずしっと全身が重みに沈む。

「うおっ」

「おおげさな声を出さないの、これくらい平気でしょ?」