「シルキスも自分の仕事が分かったのなら、いつまでもくだらぬ事を考えていないで、さっさと皿をあけろ」
金の魔王さまが叱る。
「かなり大事なことなんですけどね」
言いつつ、シルキスは二皿を相手に食を速める。
「アイオネも」
「はい」
アイオネも同様に黒の魔王さまに急かされた。
上品さを保ちながらも、魔王さまの期待に答えて口を動かす。
どっちの魔王さまも、自分の勇者と一緒におかわりを取りにいくつもりだ。
「早くしないと、焦げてしまうぞ」
「スープも煮詰まっちゃうかも」
急げ、急げと魔王さま達。
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