シルキスが答える。
「まあ、僕や魔王さまがいてもいなくても、やることは同じだろうから、問題ないんじゃないかな?」
「ヘナやキーヤ達に任せておけばいい、海軍の連中やすいすい、きゅうきゅうもいるしな」
「すいすい?きゅうきゅう?」
アイオネが首をひねる。
「すいすいは天馬。きゅうきゅうはシーサーペントだ。どっちも優秀な働きをしたので、私が名を与えてやった」
黒の魔王さまは、誇らしげに語る。
「ああ、そういう名前にしたのですか」
名前のことはシルキスも初耳だった。
「そうだ、良い名だろう」
「覚えやすいですね」


