魔王さま100分の2


シルキスが答える。

「まあ、僕や魔王さまがいてもいなくても、やることは同じだろうから、問題ないんじゃないかな?」

「ヘナやキーヤ達に任せておけばいい、海軍の連中やすいすい、きゅうきゅうもいるしな」

「すいすい?きゅうきゅう?」

アイオネが首をひねる。

「すいすいは天馬。きゅうきゅうはシーサーペントだ。どっちも優秀な働きをしたので、私が名を与えてやった」

黒の魔王さまは、誇らしげに語る。

「ああ、そういう名前にしたのですか」

名前のことはシルキスも初耳だった。

「そうだ、良い名だろう」
「覚えやすいですね」