そんな忙しい人々に交じって、のんびり顔の神父がひとり。 戦艦が横付けされた岸壁で、港にあがった船員達をひとりずつ検査していた。 ひとりずつと言っても、神父が立っている前を順に通らせるだけ。 検査と言っても、神父と船員達が通り際に軽く顔を見せあうだけ。 慣れた者どうしで行われる幽霊船の呪いチェック。 「おつかれさまです」 神父が言えば、大丈夫という意味。 「いつもありがとうございます。エミリオ神父」 言われた船員は、にこやかに神父に礼を言って次の持ち場に向っていく。