「分かってしまいましたか……」 「というか、あっちの私にノロケ全開で剣のいきさつに聞かされたし」 アイオネの知らないところでの魔王どうしの会話。 くだらない遊びのことと、世界的に重要なことが同列で語られている。 「今からでも奪って、壊すなり捨てるなりしましょうか?」 「ううん、シルキスに持たせておいて。私もあの腰にぶら下がってるのが一番いいと思う」 「そうですか……」 「あ、もちろんアイオネの腰でもいいけどね。でも、アイオネの場合、王国とのことがあるでしょう?」 「ええ、まあ……」