アイオネが注意する。 「魔王さま、怪我をしないようにほどほどにしてくださいね」 「うん」 黒の魔王さまは、素直だ。 シルキスは、魔王さま達の10倍ほどのレンガを片腕で抱えて言う。 「では、竈作りを始めます。魔王さまは、最初にご希望の位置の指示を」 「えーと、あの辺り?」 黒の魔王さまは、朗らかに塔の近くを指差す。 問題はない。 「はい、そこに作りましょう」 シルキスは、もうひとつの手でシャベルを持った。