しばし、4人とも無言。
最初にアイスを平らげた金の魔王さまが、中の棒をガジガジしながらしゃべる。
「美味であった、これを贈ったものは後で調べて褒めてやろう」
「直接誰かは知らないのですね?」
シルキスは、行儀が悪いですよと、魔王さまがかじっている棒を引っ張る。
「お前の看病で忙しかったからな」
魔王さまは、歯を立てて抵抗。
ふたりで引っぱりあう。
横から、それをぶち折ってしまいたいという目でアイオネが間に入った。
「戯れているところに失礼、夕食の件はどうしますか?」
「もちろん食べるぞ」
金の魔王さまは、大きく口を開いた。
ので、棒を取られた。


