氷菓子は、細長い円柱の形。
真ん中に木の棒が入っていて、氷菓子から飛び出した棒の部分を手に持って食べる。
「はい、あーん」
「あーん」
もうひとりの自分に口を開けさせて、氷菓子を突っ込む黒の魔王さま。
「はむっ」
突っ込まれた金の魔王さまは、美味しそうに、はむはむした。
「シルキスもあーん」
「あーん」
シルキスも口を開けて、黒の魔王さまに入れてもらう。
「はむ」
金の魔王さまの真似をして、はむはむ。
せっかくなので全力で気を抜いている。
「牛乳の味ですね」
「おう、砂糖を入れたときの味だ」
食感は、氷菓子にしては表面がつるつる。
そして、舌に当たってとろとろ。


