金の魔王さまにあわせて屈んだところを、アイオネに片腕で摘み上げられた。
「魔王さまは、聞かないでください」
「アイオネだけ教えてもらおうなんて、ずるいー」
親猫に咥え上げられた子猫のポーズで、黒の魔王さまは抗議。
「では、私も聞きません」
「聞かないのか?為になるぞ」
金の魔王さまは、大人ぶった笑みでアイオネを挑発。
「魔王さま、アイオネにはしばらく世話になるのですから、これ以上困らせないでください」
シルキスに言われて、
「なら、秘め事にしておこう」
胸元をびろーっと空け、そこに風を送り込んでもらう。
そして、さらに要求。
「シルキス」
「なんです?」
「氷菓子が食べたい」


