「治ったか、シルキス!!」
部屋から出てきた魔王さまは、シルキスを見つけてジャンプ。
胸に組み付いて抱っこさせる。
「はい、すっかり」
魔王さまを正面から抱いて、答えるシルキス。
「よしよし、二日も寝かせたかいがあったな」
魔王さまは頷き、そこから手足を動かして、シルキスの胸で自分好みの抱っこ体勢に移る。
シルキスの両腕を使わせた姫さま抱きと、片腕の上に座る従者抱かせとで迷ったが、まずは姫さま抱っこ。
金の髪でシルキスの顎をくすぐり、両足をシルキスの腕の外へ投げ出してひと伸び。
シルキスの回復具合を小さな全身で確かめる。


