ずっ、どっ、ばーーーーんっ。
続けて、超超超特大の波が、シルキスと幽霊船の間に真横から割って入ってきた。
砲弾があっさりと飲み込まれ、幽霊船の姿が遮られて見えなくなる。
そして、いつまでたっても波は引かない。
海がまるまる持ち上がり続けているかのよう。
天馬も本能でさらに加速し、必死に波から逃げている。
……ああ、こういうのを津波というのだな。
シルキスは、急速に冷めた頭で知識をひとつ掘り起こした。
「おーい、生きてるかー、生きてるだろうなーーー!!」
そして、見る。
津波を起こした先からやってくるサーペントと、サーペントの頭で叫んでいる魔王さまを。
シルキスは複雑な表情を作って、とりあえず手を振った。


