キーヤは、朦朧としながら手綱を握り締めた。
天馬は、自分の意志で前に飛び続けている。
「よしっ、いいぞ」
キーヤと天馬を称えるシルキス。
飛行高度とコースを天馬に任せ、幽霊船からの次の攻撃に備える。
主砲の攻撃は、まだこちらに届く。
もう一度、追尾してくる炎を仕込まれたら回避は不可能。
ならば、相手の狙いが勇者であることを利用して、全ての炎を自分に引きつけて叩き壊す。
シルキスは、片手で魔王殺しを抜いた。
炎の塊に、魔王殺しがどこまで有効かは分からないが、中心を全力で凪ぎ払えば消せるはず。
方針を決めると、シルキスの頭には成功するイメージしか浮かばない。


