魔王さま100分の2


シルキスが叫ぶ。

「炎は全滅!」
「……そうか」

薄く笑ったキーヤ。

気の利いた台詞を返そうとして、それ以上口が開かず、身体が横に傾く。

心身の限界。

「キーヤっ!!」

シルキスは、血を流す両腕でキーヤを後ろから抱き支えた。

「しっかりしろ」
「……ああ」

意識はまだある。
が、操馬はもう無理。

風の守りが弱まり、吹き込んだ強風に煽られた天馬が、なんとか自力でバランスを取り戻して飛行を続ける。

「手綱を握っていろ、それだけでいい!」

シルキスは、大声で叫びキーヤの意識を繋ぐ。