シルキスが叫ぶ。 「炎は全滅!」 「……そうか」 薄く笑ったキーヤ。 気の利いた台詞を返そうとして、それ以上口が開かず、身体が横に傾く。 心身の限界。 「キーヤっ!!」 シルキスは、血を流す両腕でキーヤを後ろから抱き支えた。 「しっかりしろ」 「……ああ」 意識はまだある。 が、操馬はもう無理。 風の守りが弱まり、吹き込んだ強風に煽られた天馬が、なんとか自力でバランスを取り戻して飛行を続ける。 「手綱を握っていろ、それだけでいい!」 シルキスは、大声で叫びキーヤの意識を繋ぐ。