そうそうどころか、 キーヤとシルキスは、このまま自力で逃げ切れそうなところまで来ていた。 距離が出来れば、砲撃の狙いも密度も甘くなる。 甘くなれば、天馬は真っ直ぐ飛べる。 「次、来たっ」 「よしっ」 斉射されるごとに、キーヤの回避には余裕が生まれ、シルキスの腕が傷つくこともなくなった。 キーヤは、再び上空に逃げる。 そろそろ幽霊船側面の可動砲群は、射程距離が厳しくなっている。 高く逃げれば、届かせるのがやっと。 いや、もはや届かない。 残りの注意は、主砲に撃ち貫かれることだけ。