「助けるのか?」 ずびっ。 魔王さまは、鼻水をすすって振り返る。 「……はい、私がシルキスさまを見捨てると思うのですか?」 「おおうっ、ヘナはやっぱり良い友達だっ」 魔王さまは、ヘナに飛びつく。 さっきまで一歩も動かせなかったヘナが、これにはあっさりダウン。 小さい者どうし、カーペットの上に重なって倒れる。 もちろん、この間にもシルキス達はピンチ。 ヘナは、魔王さまに押し潰されて、あうあうもがきながら言う。 「……前進。ただしシルキスさま達を見失わない程度の距離に保つように」