魔王さま100分の2


「でも助けるぞっ、前進!!」

魔王さまは、メモ紙を捨ててサーペントに直接命令しようとする。

「……ダメです」

ヘナは、魔王さまの服の背中を両手で鷲づかみ。

前に出させない。

「むううっ」

両手をぐるぐる回して、
抵抗する魔王さま。

ローブの下で翼をバサバサさせて、
踏ん張るヘナ。

結果、魔王さまは一歩も前に出られない。

魔王さまは、涙目になって言う。

「ヘナは、どうしてこういう時だけ力持ちなんだっ」

「……こういう時だからです」

「で、でもっ、あのままだとシルキス達が落ちちゃうぞ、落ちたら死んじゃうかもしれないぞ」