「でも助けるぞっ、前進!!」
魔王さまは、メモ紙を捨ててサーペントに直接命令しようとする。
「……ダメです」
ヘナは、魔王さまの服の背中を両手で鷲づかみ。
前に出させない。
「むううっ」
両手をぐるぐる回して、
抵抗する魔王さま。
ローブの下で翼をバサバサさせて、
踏ん張るヘナ。
結果、魔王さまは一歩も前に出られない。
魔王さまは、涙目になって言う。
「ヘナは、どうしてこういう時だけ力持ちなんだっ」
「……こういう時だからです」
「で、でもっ、あのままだとシルキス達が落ちちゃうぞ、落ちたら死んじゃうかもしれないぞ」


