キーヤが問う。
「傷の深さはっ!?」
「問題ないっ、動くっ!」
答えるシルキス。
動くか、動かないか。
例によって、戦闘中のシルキスの負傷評価はふたつにひとつ。
……この、あほうが。
魔王さまの口癖が、キーヤの口からも出そうになる。
そこに、幽霊船からの次の一斉放射。
高く逃げた勇者達を面で狙って、空一面に砲弾をばら撒いてきた。
斜めに捻りながら、さらに上空へキーヤは逃げる。
天馬の前後左右を通り過ぎていく砲弾。
この時点で直撃を避けるのは、風読みのできるエルフなら当たり前。
本番は次。
キーヤ達を追い抜いたところで、全て砲弾が同時に爆発。
全方向に飛ぶ散弾となって、全空間を制圧しにかかる。


