魔王さま100分の2


キーヤが問う。

「傷の深さはっ!?」
「問題ないっ、動くっ!」

答えるシルキス。
動くか、動かないか。

例によって、戦闘中のシルキスの負傷評価はふたつにひとつ。

……この、あほうが。

魔王さまの口癖が、キーヤの口からも出そうになる。

そこに、幽霊船からの次の一斉放射。

高く逃げた勇者達を面で狙って、空一面に砲弾をばら撒いてきた。

斜めに捻りながら、さらに上空へキーヤは逃げる。

天馬の前後左右を通り過ぎていく砲弾。

この時点で直撃を避けるのは、風読みのできるエルフなら当たり前。

本番は次。

キーヤ達を追い抜いたところで、全て砲弾が同時に爆発。

全方向に飛ぶ散弾となって、全空間を制圧しにかかる。