騎手の間ではローリングと呼ばれる、実際にやらなきゃいけない場面には遭遇したくない技。
シルキスは、そんな技の名称は知らないが、キーヤが今やってることの意図は分かった。
さらにキーヤが人魚達のいない方面へ逃げていることも。
おかげで流れ弾を食った人形はいない、はず。
「おいっ」
キーヤから、シルキスへの呼びかけ。
「なんだ?」
「さすが勇者、嫌われてるな」
「全くだ。避けきれないなら手を離すぞ」
最終手段として、シルキスが天馬から降りればキーヤ達は逃げ切れる。
対してキーヤ。
「馬鹿が、勝手に手を離して落ちるなと言おうとしたんだ。荷物は黙って騎手にしがみついてろっ」


