まあ……、
ヘナもか弱いとは言い難いので、
見た目に騙されて手を出したものは、ヘナ自身に返り討ちにされるだろう。
で、そのヘナの現在の保有者シルキスと、さらにそのシルキスの保有者である魔王さまがミニ会議を始めている。
「キーヤの言うと通りだとすると、私が行っても大丈夫そうだな」
「そして、魔王さまが行っても中に入れませんね」
「私だけが入れる秘密の入り口があるかもしれんぞ、魔王だからな」
「あてずっぽうで言わないでください。あれは魔王さまの分裂前の船ですよ」
「それがどうした。分かれようがどうしようが魔王は魔王だ」
「だめです。次は僕が行きますから、魔王さまはここで待っていてください」


