そして、無反応。 キーヤが持てる最も凶悪な攻撃を加えたというのに、幽霊船に全く動きはない。 敵味方の感知能力が優れているのか、壊れているのか、それ以前に全く相手にされていないのか。 「あるいは、ただの丈夫な難破船だと思えばいいのか?」 キーヤは、撃ち尽くした銃弾をケースごと挿し替えて装填する。 いずれにしても、ここまでやったら次にすることはひとつ。 「退くぞ」 キーヤは天馬を奔らせ、再び嵐の海にでた。