手が届くほどに近づいても、発光体に変化はなかった。 キーヤは少し考え、ローブの下から出したナイフを発光体に差し入れてみる。 ぶおん。 微かな音を出す、発光体。 が、それ以上のことは起きず、ただ揺らめくだけ。 ただの明かりだ。 キーヤは、そう判断してナイフを引いた。 ぶおん。 やはり反応は音だけ。 キーヤは、銃とナイフを携え甲板を歩く。 他の発光体もナイフで触れてみたが、反応は同じだった。 「……」 キーヤは、天馬をつれて甲板を一周してみることにした。