ヘナは、パチパチと目蓋を開け閉めする。 運悪く、その目蓋の隙をついて雨粒が一滴すりぬけた。 「ひゃっ」 ヘナは、驚いて身を起こす。 雨粒が入った目をこすりながら、魔王さまとシルキスを見て今の状況を知りたがる。 「ちょうど今着いたところだ」 ヘナに教えてやったのは、魔王さま。 指差す先の戦艦に、巨鳥は降下し始めている。 「……そうですか」 なおも眠そうなヘナ。 雨で濡れた目がまだすっきりせず、指先に回復魔法をのせて、目蓋の上から揉み揉みしてケアする。