魔王さま100分の2



シルキスは、魔王さまとヘナを起こさないようにして、砂浜への道を進む。

後ろで門が閉まる音がしたが気にとめない。

領地の内側のことは、もう外にいるシルキスが手を出すことではない。

今後上手くやるかどうかは
誰にも分からないが、

ここに残ると言った魔王さまは、
アイオネが世話を見て守っていくだろう。

領地が見えなくなるところまでくると、
木々の間から天馬をひいたキーヤが姿を見せる。

眠っている魔王さまとヘナを見て、
シルキスに小声で言う。