「じゃあ、僕らはこれで」 シルキスは、笑みで別れを告げる。 「あんた達のこと、事が終わりしだい王国に伝えるけど恨まないでね」 「終るまでは、待ってくれるのか」 「ここに詰めっぱなしの間は、連絡手段がないってだけよ」 アイオネは、シルキスの笑みにつられない様にして答える。 それでも言葉のひとつひとつが丸くなっているのは隠せない。 「会えてよかった」 「行きなさい」 アイオネは、シルキスの為に黒の魔王さまを抱いたまま門を開けた。 開いた門の外からも射し込む朝日。