「え?ヘナってそうなの?」
「!!!!」

ぶんぶんぶんっ。
ヘナはさらに首を振て、泡をとばす。

「うむ。今のところ、私に気を使って行動に移せないでいるがな……」

「!!!!!!」

ヘナは、魔王さま達の手を振り解いた。

湯船まで駆け、床にあった桶を突っ込んで、頭から湯を浴びる。

「適当なことを言わないでくださいっ!」

怒った。
金の魔王さまは、笑う。

「分かっている。ヘナは優しいから私からシルキスをとったりできないな」

「優しいとかじゃありませんっ」
「あはははっ、どろどろだ」

黒の魔王さまも笑う。