シルキスが勇者の責を追う前の、 子供のころの思い出。 友人、世話になった大人、町の人達、 子供のころに見ていた町の風景。 大人になって忘れていた事を ひとつずつ掘り返し、埃をどけると、 アイオネに見せる為につくっていたシルキスの笑みが、自身から生まれるものを表す笑みに変わっていく。 その笑みの変化を、 シルキス本人は気づかない。 今この場でただひとり、 傍にいるアイオネだけが見ている。