「それを見透かしてるっていうのよ」 アイオネは、踵で床を蹴った。 「シルキス、あんた歳はいくつ?」 「21」 アイオネのほうが、2つ上だった。 情報を足すと、来月には3つ上になってしまう。 「アイオネは?」 「……22」 さばを読む。 「じゃあ、アイオネがお姉さんだ」 「そういう恥ずかしい言い方はやめて」 「はははっ」 シルキスは、笑う。